pasonaさんで開催されたモリサワと池田さん(@tikeda)のWebFonts活用セミナーに行って来ました。
Session by モリサワ
フォント作成会社であるモリサワの、Webフォントのつくり方と想いが共有されました。
なんと、1つのフォントを作るのに、検討から作成まで3~4ヶ月、場合によっては、1年かかるそうです。
キープレイヤーが手書きで主要フォントを作成し、それをスキャナで読み込んで、メンバで協同作業と・・・。
職人技を感じました。(作業着にしているのもこだわりなんでしょう)
2月7日、モリサワは日本語Webフォントサービス「TypeSquare」を2月22日より開始すると発表した。当初提供されるフォントは154書体。年内は無償で利用できるキャンペーンが実施される予定になっている。
引用元: Webフォントは日本で普及するか – 日本語フォント有償サービス登場 | ネット | マイナビニュース.
Session by tikeda
はてなから、2012年4月よりクックパッドへ転職された池田さん(@tikeda)が講師でした。
ちなみに、WebFontとは、今まで、ローカル環境に依存するしかなかったfontをブラウザが用意することによって、制作者側の想いのままにデザインできる比較的新しい機能のことです。(だってそんなに見かけないし、ブログの仕組みとして見かけない)
事例と参考サイトの紹介を軸に進んで行きました。
正直、紹介されているフォントの名前がわからなかったので、
Fountなど、「具体的にサイトのどこに使われてるのか検証するツール」がChrome Extensionにあるので、これを使って、どの部分にどのフォントが当てられるのか見て、デザインの幅を広げてほしい
を早速取り入れてみました。
How to use Webfont?
- IE, FireFox, Chrome, Safariで対応(verは共有なし)してるそうで、実装するときはそれぞれ、フォントのフォーマットを変えて当てて行かないといけないみたいです。結果、4種類ぐらい書く必要がありそうですね。
- クラウドチックに使う場合:TypeSquareというサイトで年内無料提供だそうです。試しに使ってみるのはありかもしれません。
- サーバから使う場合:WebFontを購入して使う。(仕組みがわかるのでオススメらしい)
strength and weakness
- S) Responsive Design(web, smart phone, tabletとデバイスを選ばない)
- S) 統一性と拡張性を兼ねたデザイン(あるページに適応したデザインを他のページに適用することができる)
- W) フォント表示のタイムラグ対応が必要
- W) テキストのレンダリング対応が必要
Let’s try TypeSquare!
twitterのTLを使ったデモンストレーションがありました。
twの内容からテキストのフォント、サイズ、カラーが変わるようになってます。(面白い!)
「ねむい」などネガティブなワードであれば、グレーでへにゃへにゃした匂いそうなフォントで表示されると、「楽しい」などポジティブなキーワードであれば、ピンクでかわいらしいフォントで表示される。
プログラミングもできるデザイナーとは池田サンのことを言うのかもしれませんね。
また、サイトではアイコンとして利用するフォントも使っています。
(あとで質問したところ、ブラウザ表示できないかも対応としては、本当に必要なアイコンであれば、避けるとか、あらかじめ対応策として、似たような画像を作成して置き換えるとか、代替案を考えておく必要があるとのことでした)
もちろんこのサイトでは、Responsive Designを意識しており、スマフォやタブレットで表示させた時も崩れずに対応できますよ、と。
さらには、タイムラグ対応として、表示自体には時間はかからないけれど、作業中のアイコンを見せたり、fadeさせて表示させたりしたそうです。
つまり、「いかにユーザにストレスなく魅せられるか」をDesignしていくのが大事と!!
Knowledge of WebFonts
- 知識としてだけでなく、まず何か使ってみよう
- 自分の目でそれが、Webfontsの出番なのかをちゃんと判断しよう。
⇒「画像は画像の良さがある。WebFontsは画像の代用品ではない。」ということを意識しよう。
⇒WebFontとして使うことによる面白さ。
⇒ここは必要で、ここは必要でないと見極めることが大事
- 画像は画像での美しさも感じる
- ちゃんと検証をしよう(その先にユーザがいる事を常に忘れずに)
単純に画像は想いから、パフォーマンスアップのためにWebFonts使うのかなと思って見ていたので、これを聞いて良かったです。
あくまでもDesignの手段としてWebFontsを取り入れてはいかがでしょうか?という提案でした。
this is a new mode of expression
WebFontsが今後どうなっていくかは、その技術を使った表現が本当にユーザーが求めているものなのかにかかっているかと思います。技術の進化をちゃんと理解し、よりステキなネット社会にしていきましょう。
使える技術にしないと、それが流行ることはありません。
試して行く事が大事です。
さすが、元はてなの人というところでしょうか。
はてなの近藤さんが言っていたような胸熱の言葉で締めくくられました。
WebFontを知ってしまった以上、使って行く事が、この場に参加した人の使命であるということです。
What is the design?
私はエンジニアであって、デザイナーではないので、途中で解説のあった「基本的なデザインの流れ」も印象的でした。
●一般的なデザインの流れ
1. クライアントがコンテンツを指定する
2. 適切な表現を現すのがデザイン
⇒ 「コンテンツ」ありきでデザインを考えpageを作成する
●ウェブサービスデザインの手順
1.「コンテンツ」の前にデザインが存在する
2. 作成されたデザインに対して、コンテンツを埋め込んで行く
⇒ デザインありき、コンテンツは次
デザイン要素がどこで入ってくるかという話ですが、Webの場合はデザインありきで進んで行くのです。
これからのWeb社会では、Designのイケテル所が流行って行くと聞いた記憶があります。
Designのイケテルとは、Art要素というよりも、interectiveといいますか、なじみやすいとか、使いやすいとか、gamificationのいう、つい使ってしまうとか、そういった要素をこっそり取り入れられている事だと思っています。
Be a designgineer
まずは、WebFontsを使ったサイトを作ってみましょう。
お手軽に使うのであれば、google fontsが楽かと思われます。